●実技5( 沢登り )●

【日程】
 2002年8月24日〜25日(土・日)
【場所】
 奥秩父・東沢〜釜ノ沢(初級)
 上越・ヒッツゴー沢(中級)

●写真右→ 東沢・入渓直後。

西沢渓谷入り口から二俣を右に入り、東沢に入渓。入渓直後は、右岸に左岸にと浅瀬の徒渉を繰り返す。不要な体力消耗を避けるために、石の上を軽やかなステップで通過する。



●写真左← 東沢・乙女の滝。

 奥秩父では一枚岩の岩盤が磨かれて形成された美しいスラブ状のナメ滝が多く存在する。この乙女の滝も、その一つ。
 他にも、東のナメ滝、西のナメ滝など、迫力のある滝が多くあり、入渓者を圧倒し、また、楽しませてくれる。



●写真右→ 東沢のナメ。

 滑床(なめとこ)は一枚岩が水流によって磨かれて形成された、うねりを持つ岩盤のこと。
 その微妙な曲線美は見ているだけで楽しいが、沢の初心者にとってはやっかいもの。「滑ったらどうしよう」という恐怖心があると、体が傾いて、かえって横方向の力が生まれて滑る。
 怖がらずに「体を、足腰を、しっかり立てる」ことがポイント。

 



●写真左← 激流をスクラムを組んで進む

 水流の多いところでは体重の軽い女性などは流されてしまう。
 このように肩を組んでスクラムを作って、2〜3人で進めば流されにくくなる。


●写真右→ 釜ノ沢 ・千畳の滑床

 これが奥秩父随一の美しさを誇る広大なナメ床。ゆるやかな傾斜を持つスラブを蕩々と水が流れてゆく中を、ザバザバと遡ってゆくのは例えようもない爽快感で、沢の醍醐味を満喫できる。
 本ルートのクライマックスといえよう。
 新緑の5月・紅葉の10月ごろにはぜひ来てみたい。



●写真左← 両門の滝・右俣

 滝の右側をへつる(トラバース)ようにして抜ける。
ただし、滝の落ち口が微妙な傾斜になっており、いやらしい。滝の落ち口から落ちると大事故に繋がるので、慎重に行きたい。
 ただし慎重とは言え、このような場所でも壁によりかかることなく、「体を立てる」ことが基本。


●写真右→ ツェルトによるビバーク

 初日の遡行を終えて一安心。広い河原を見つけて、野営(ビバーク)の準備をする。
 沢登りでは体力の消耗が激しいので、荷物はなるべく軽量化したい。よってテントではなく、たいていツェルトを持参する。
 初級生徒の中には荷物を整理しきれなくて大きなザックを持ってくる人が目に付いた。1泊2日程度の沢遡行なら、多くても40〜50L程度のザックに収めたい。



●写真左← キャンプファイヤー(たき火)


 泊まりの沢の醍醐味といえば、なんと言ってもたき火。好天に恵まれたため、あたりの枯れ枝を集めてたき火を楽しむ。焚き付け(着火材)には牛乳パックを乾燥させたものが有効である(内側にロウが塗ってあるため)。
 赤々と燃える火は、一日の疲れを癒して、明日の活力を注ぎ込んでくれる。軽いアルコールも手伝って、やがて宴もたけなわとなる。(笑)


●写真右→ ミズシ沢出合付近

 遡行2日目。
 沢も源頭部に近くなると傾斜も急になってくる。ミズシ沢、木賊沢など、途中の支沢に間違って入り込まないようにしたい。地形図とコンパスを使いこなして、本流を的確に進もう。それはたとえて言えば、パズルを解くような楽しさがある。自然相手の知恵比べだ。



●写真左← 源頭部、甲武信小屋

 長い遡行を終えて、終点の甲武信小屋に到着。充実感と安堵感に包まれる瞬間。
 それにしてもこの釜ノ沢は源頭部まで水が涸れることなく豊富な水量があり、終点直下までスラブのナメ滝が続き、めんどうな藪こぎも無い素晴らしい沢だ。
 このページの読者も必要な技量を身につけたら、ぜひ挑戦してみて欲しい。


■文責:鳥越@小田原ナーゲル

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