●●● 卒業山行(南八ヶ岳・阿弥陀南陵) ●●●


■卒業山行感想文■


・場所: 南八/阿弥陀岳南稜
・日程: 2004年03月27日〜2004年03月28日

・コースタイム:
3/26(金) 
横浜線/十日市場駅22:15=八王子IC=小淵沢IC
      =1:45立場大橋(幕営)
3/27(土) 
6:00起床7:00発=舟山十字路8:05〜9:05旭小屋9:25
〜立場岳〜14:45阿弥陀南稜P1・P2コル(幕営)

3/28(日) 
5:00起床6:40発(3班編制で約15分おきに発)〜
10:50−11:40阿弥陀岳〜御小屋尾根2150mコル〜
14:20広河原沢左俣15:15〜16:30舟山十字路


今回は残念ながら事故がおこってしまいましたが、卒業山行としては学ぶところが多い山行だったとおもいます。

3/27 快晴
週末ずっと寝不足で、前泊も4時間程度の睡眠時間だったので、朝は眠い目を擦りながら、舟山十字路に車で移動。舟山十字路付近は、完全に凍結した上り坂で、2WDの車はかなり苦労しました。

この日の天気は雲1つない快晴!尾根に乗ると遠く南アルプスの山々が見渡せ、景色は最高でした。

晴天のお陰か気温も高く、日当りがいいところは雪がぐしゃぐしゃになっていたのですが、日陰になると薄く雪がついていて、その下は全部氷でガチガチ。キックステップで気合をいれてもツルツル滑って、すぐにアイゼンを履く事に。

そんな状態の雪なので、アイゼンに雪が引っ付き、靴はすぐに
下駄状態になってしまいます。雪で足が重くなる上に、ダラダラ長い上りが続き、最後の青ナギから無名峰への上りはかなりの急登。一歩一歩体力が削がれていく感じでした。結局運動不足&寝不足もあって、到着するころには結構疲れが溜まってました。


3/27 快晴
久しぶりにぐっすりと寝た次の日は、本番の核心へ!
リードはK1さん&Gさんにやっていただいて、自分はK2さんにもらったタイブロックを使って通過しました。ロープワークに皆時間がかかっていたようで、後ろから来たツアーのグループをずっと待たせっきりでした。「遅くてもぜんぜん構わないよ」とのことだったのですが、やっぱりプレッシャーを感じるもんです。ロープワークについては、無意識にできるレベルにまでなっておかないと、こういう核心の通過で思わぬ時間を浪費することが良くわかりました。

山頂を過ぎると、長い下り。シリセードをしようと思ってもギリギリ滑れないぐらいの微妙な角度の斜面をダラダラと下る。広河原に下りる分岐点を見つけるのが難しいとのことだったのですが、目印のテープも少なくて、前のパーティもなかなか見つけられなかったようでした。ポイントは下り切るちょっと手前で、右手に大き目の岩があるところ。次回行っても問題ないようによく景色を頭に入れときました。

問題の事故はその先、広河原に降り切る直前の斜面で起こりました。K3さんとは別のグループだったので、実際の事故の瞬間は見ていないのですが、事故の起こった斜面はかなり急で、薄い雪の下に氷の地面が顔を出していました。ビレイをするGさんをよけて、その急な斜面を横切ろうとしたらしっかり踏み込んでいる(と自分では思っていた)にもかかわらず、ツルっと滑ってGさんに軽く突っ込んでしまった・・・。それまでの斜面と比べて、確かに一番危険な箇所でした。

K3さんの手当てをK0講師、ビレイをGさんが担当し、自分たちは20mぐらい下の谷まで先に下り、林道終点までラッセル。雪が少なかったので、1時間もしないうちに林道終点に着き、後から来る搬送部隊と合流するために、また来た道を引き返していきました。

最初はテントマットとツェルトを使って、担架で搬送するということだったのですが、すぐに駄目だと判断したらしく、合流した時は、空のザック、テントマット、ピッケルを使って、1人がK3さんを背負ってました。皆で交替しながら林道まで、何度も交替しながらみんな力を振り絞って、林道まで。道が平坦で、車が来れる林道終点までコースタイム1時間ぐらい、人数が合計16人、天候は晴れ、という好条件で助かりました。1人が歩けなくなると、その人だけじゃなくて、その人の荷物も増えるので、1人の荷物はかなり増えます。運んだ時間は2時間ちょっとだったのですが、重い荷物もあってか、林道に着くころには皆疲れたようでした(少なくとも自分はフラフラ)。


今回の山行で、バリエーションに行くためには
・雪山の基本歩行術
・スムーズなロープワーク
・アイゼンクライミングの技術
など、総合的に技術が必要だと痛感しました。
やはり一度行っただけでは(特に連れてもらって行っては)不十分で、レベルアップのためには同じ場所に何度か行ったほうがいいというのも身にしみて判りました。

また、搬送技術を含む、レスキューの知識・経験の必要性を十二分に感じることができました。これからも山に登っていく自分にとって、今欠けていること、勉強が必要なところにを、改めて実感しました。


最後になりましたが、これまで一年間、講師の方々には貴重な時間を割いていただき、多くのことを学ぶことができたと思います。本当にお世話になりました!
リーダー学校で学んだことを糧に、これからも技術・経験を積み、山に対しては常に謙虚に、安全な山行を心掛けて行きたいと思います。