●実技4( 沢登り1)●

【日程】2003年7月27日(日)
【場所】表丹沢・セドの沢左俣、新茅ノ沢

 夏の山の楽しみ方といえば、なんといっても沢登り、しかし沢は山の中で最も不安定な場所でもあります。今回は机上講習の基礎知識をふまえて、実践で沢登りの技術習得を行いました。

●写真(1)→ 山行前のミーティング
 あいにくの小雨の中、沢靴、クライミング装備、カッパを着込んで入渓を待つ生徒達。講師から講習の説明を受ける。



●写真(2)← ゴーロ帯を突破する

 丹沢特有の斜度の急なゴーロ帯。体のバランスを保ちながら、リズム良く突破しよう。
 コツはなるべく頭や上体を動かさないように、下半身の動きで上体のブレを吸収しながらムーブすること。長い沢では疲れが違ってくる。



●写真(3)→ シャワークライミングで突破

 梅雨末期の豊富な水量の下。小滝を次々とクリアする生徒たち。この爽快感が沢登りの醍醐味。

 



●写真(4)← 登攀的要素の強い丹沢の沢

 斜度の急な丹沢の沢は、垂直に近い滝もそうだが、途中の河原も急な斜度を激しく水が流れ落ちている。水流の中にスタンスを見つけて、しっかり立ちこもう。



●写真(5)→ 滝の上で後続をビレイする生徒

 沢の支点は、激しい水流に痛めつけられていて、信用できない。利用するときは慎重に。岩や木などのナチュラルプロテクションを積極的に利用しよう。
 ビレイの時は、クライマーが良く見える位置を選択すること。
 また、あまったザイルはセルフビレイのロープに振り分けておくと、処理にもたつくこともなく、そのまま束ねて素早く次の行動に移ることができる。



●写真(6)← 滝をへつりながら登る

 激しい水流を避けるように、側面の岩をへつるように登る生徒。緊張する場面だが、怖さに負けて、壁によりかかることのないように。横方向の力が生まれて、かえってスリップしやすくなる。なるべく体を垂直に立てることが基本。



●写真(7)→ 涸れ滝をフリーで登る

 沢のツメが近くなると水も涸れてくる。丹沢の沢の源頭部は崩壊が激しい。浮き石を落として落石を誘発しないように、ステップは慎重に。また、後続は落石を避けられるように、常に上部に注意しながら登るように。



●写真(8)← 源頭部から下界を望む

 朝から降っていた小雨は止み。稜線に突き上げる頃には、あたりを覆っていた雲が晴れ、眼下に相模湾は伊豆半島の姿を望むことができた。
 沢登りのフィナーレを飾るにふさわしい展望。



●写真(9)→ 下山後の反省会

 今回は沢の初心者、あるいは始めて1〜2回の生徒も多く、緊張しながらの遡行であったが、無事にケガも無く終了。今後は、自分が余裕を持って登れることはもちろん、周囲の状況をよく観察して、パーティ全体が安全に沢を楽しめるようにリーダーとしての素養を磨いてほしい。

■文責:鳥越@小田原ナーゲル