●実技5(沢登り)●

【日程】
2004年8月21日〜22日(土日)
【場所】
<中級>谷川岳・ヒッゴウ沢
<初級>奥秩父・東沢〜釜ノ沢
【参加】
<中級>講師:3名、生徒:4名
<初級>講師:4名、生徒:5名

 美しい渓谷を遡る沢登りは、豊かな山河を有する日本独特の山行スタイルです。既に日帰りの沢登りを経験した生徒達は一泊のビバークを含む沢登りに挑戦しました。

【奥秩父東沢釜ノ沢東俣 遡行感想】
(初級:浅原 健一)

<遡行タイム>
西沢渓谷駐車場(30分)二俣(150分)釜ノ沢出合い(120分)両門の滝
(40分)広河原(200分)甲武信小屋(220分)西沢渓谷駐車場

私にとって初めてのビバークしながらの沢登りである。
食事の担当など、準備段階から通常の山行とは違う。
メンバー同士での話し合いが重要と感じた。

前泊していた西沢渓谷駐車場を07:00に出発する。
昨晩、ポツリと雨が落ちて来たので天気が心配されたが、なんとか持ちそうだ。

西沢との分岐である二俣で沢装備を身に付け、東沢へ入渓。
鶏冠谷の出合いから山ノ神までは旧登山道が続く。
このパートの先頭を任されたが3回もルートの間違いを指摘される。
落ち着いてルートファインディングをする注意力と集中力が必要だ。

釜ノ沢の出合いまで両岸に次々と美しい支流が入り込む。
とりわけ東のナメ沢の4段300mのスラブ滝は圧巻である。
釜ノ沢に入るとすぐに魚止滝が現れる。
右岸のスラブから巻くのだが、最初の2、3手を取る事が出来れば簡単だ。

続いて千畳のナメと呼ばれる非常に美しい200m程の一枚岩を快適に歩く。
このナメの見るだけで引き返す人もいるくらい素晴らしい景色だ。
我々は先へと進む。

7mの曲り滝では右岸を大高巻きをする為、ここで初めてザイルを出す。
樺島講師がリードしてFIXを張り、プルージックで登攀したのだが
順番を待つ間にプルージックをセットしておかなかったので、登り出しに
余計な時間が掛かってしまう。タイブロックを使えばより一層スムーズに
通過出来る様だ。自分も是非購入したい。

両門ノ滝の落ち口には25mプール程もありそうな釜が広がっている。
日も差して来たので泳いでみたくなるが、グッとこらえ先へ進む。

ヤゲンの滝をフリーで右岸を巻いて越えると長いゴーロ帯になる。
ここでビバークをする。
沢ではテントは張らずにツエルトかタープを張るのだと言う。
私はタープの下で寝たのだが、開放感というか自然との一体感が感じられ気持ち良い。
皆でたき火を囲み、食事をして酒を飲む。なんとも贅沢な時間を過ごした。

遡行2日目は05:00起床。
沢の中なので、8月とは思えないくらいに冷える。
朝食にラーメンを食べ、身体を暖める。
たき火をしっかりと消火して遡行開始。

ゴーロ帯歩きにも大分慣れて来て快調に進む。
「忍者のように、猫のように」歩くのがコツと教えられた。
前に進むだけでは無く、左右のフットワークも重要のようだ。

最後の3段30mの最上段を練習を兼ねて私のリードで登る。緊張する。
クライミングの技術も大事だが、ザイルワークと支点作りの習熟が必要と感じた。

源頭部のツメは石楠花の群生地であった。
6月に来たらきっと素晴らしい光景が広がっているだろう。
後は下山するだけだが、この下山道がかなり長く感じられた。
濡れた登攀道具の入ったザックがずっしりと肩にかかる。

3時間半後、全員ケガ無く無事に下山完了。
とたんに夕立ちに遇う。
遡行中にもなかったかなり激しいシャワーだった。


◆写真1:美しい滑床を進む◆

◆写真2:そそりたつスラブが圧巻◆

◆写真3:東沢の澄んだグリーンの水◆

◆写真4:魚留滝の右岸に取り付いて巻く◆

◆写真5:ビバーク時の食事も楽しみのひとつ◆

◆写真6:名所・千畳のナメ滝にて記念撮影◆