●実技4( 沢登り・補講 )● |
【日程】2002年7月28日(日) 生徒の中には沢の初心者も多いため、8月の沢登り本番に向けて、まずは体慣らし足慣らしとして、表丹沢の沢を遡行しました。 ●写真右→ 入渓直前、装備を装着して点検する生徒達。入渓する沢によって様々な性格がある。この丹沢のように急な滝が連続する沢、上越のように滑床の多い沢、奥多摩のように泳ぎが多い沢。などなど、そのときの状況に合わせた装備の選択が重要となる。 |
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小滝が連続するエリアを、確実なホールドを選択し、沢シューズのフリクションを効かせてクリアする。 このような滝を通過する場合、滝の水流の脇には、水の飛沫によって成長したコケが岩に薄く付着していて、それがスリップの原因となる。むしろ水流の中の方がコケが洗い流されていて、しっかりしたホールドがあることが多い。水に濡れるのを厭わずに、大胆にムーブしよう! |
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●写真右→ 源次郎沢F2付近。 濡れた岩壁を越える。 傾斜では身体をなるべく離して、「立てる」ことが重要。
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●写真左← 源次郎沢F3付近 ハング気味の岩を巻いて滝の落ち口に出た方が易しいが、このような箇所では、セカンドで登る人が落ちたときにロープが右に振られて、滝の水流に巻き込まれることも考えられる。トップを行く人はそれらも考慮して中間支点を設定したい。 それにしても背景の緑と滝の水流が美しい。緊張したクライミングの中にも、それらを鑑賞して愛でる余裕も欲しい。 |
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●写真右→ 源次郎沢F5を上から望む。 滝を越えるにはいくつかのルートが考えられるが、できるだけ高巻くのは避けたい。「滝の直登が無理なら高巻けばいい」と安易に考えていると、高度差のあるイヤらしいトラバースを強いられてスリップ事故の元になる。 |
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長く(といっても5時間くらいか)急だった遡行も、この要塞のような涸れ滝を越えればもうすぐ終了だ。この沢の源頭部には藪漕ぎはなく、美しい笹原が待っている。 前の班は、左の軽くハングしている岩を越えるルートを行ったが、我々の班は右側のフェイスを登り、トラバース気味に滝の落ち口に出た。 ■文責:鳥越@小田原ナーゲル |