●実技9(深雪訓練)● |
【日程】 冬季の日本海地方は世界屈指の豪雪地帯、これは大陸から吹き付ける寒気が日本海の暖流の湿気を吸い込んで、脊梁山脈にぶつかり上昇気流となって大量の降雨&降雪をもたらすためです。 【谷川岳西黒尾根・深雪訓練感想文】 2/26(土) :::::::::::::::::::::::::: 翌朝、起きてみると外は大荒れ!しかも雪洞の入口が半分近く埋まっていた。 下山開始から40分程で夏道の車道に出た。登りはあんなに大変だったのに 【谷川岳西黒尾根・深雪訓練感想文】 中級班は西黒尾根をラッセルしながら高度を稼ぎ、1200メートル付近南東斜面斜面に雪洞を掘りました。
雪の深さは3.5メートルくらいでした。 地吹雪の中、下山。トレースは消えていました。ルートファインディング、地図で確認等が悪天の中では難しいという感想を持ちました。雪もクラストしていたり、吹きだまっていたり様々で、わかんをつけていましたが、傾斜が強く、しまっていると逆に難しい感じがしました。 【谷川岳西黒尾根・深雪訓練感想文】 雪洞を掘ったポイントは積雪も多く、去年と同様にそんなにかからないだろうと考えていましたが、時期が去年より1ヶ月遅いのもあってか、1m以上掘り進むと「しまり雪」と「凍りかけたザラメ雪」に阻まれてスノーソー無しでは作業が進みませんでした。 プローブを刺した時は、こんなに固い雪とは考えていませんでしたが、よく考えてみると、プローブは鉛直方向に刺していました。掘る方向(水平方向)に刺してチェックすれば良かったのかもしれません。 この時期に雪洞泊にするのは実践的では無いかもしれないと思いました。半雪にするか、多少ピットを掘ってテントを張る方が良いのかなぁと考えました。この時の夜のように降雪が多いと、雪洞の方が有効とは思いますが、工作にちょっと時間がかかり過ぎのような気がします。 山行後、中級メンバー3人で、悪天の中で地図とコンパスを億劫がらずに出して確認することが重要ですね、という反省をしました。やはりザックに入れておくと、悪天の時はなかなか面倒になってしまいます。とはいえ、沢のようにヘルメットにつけても風で飛ばされそうだし、よく市販されている首掛けのマップケースは厳冬期だとばりばり割れたりするし、どういう風にするのが良いか、思案中です。今度の卒業山行までに対策を考えておきたいと思っています。
|
![]() ◆写真1:林道からいきなりラッセル◆ |
![]() ◆写真2:雪崩の痕(デブリ)◆ |
|
![]() ◆写真3:雪屁の崩壊◆ |
|
![]() ◆写真4:尾根道でも危険は一杯◆ |
|
![]() ◆写真5:雪洞作成開始◆ |
|
![]() ◆写真6:雪洞内部より撮影◆ |
|
![]() ◆写真7:胸までラッセル状態で記念撮影◆ |
|
![]() ◆写真7:中級班も雪洞前にて記念撮影◆ |
|
|